大学入試レベルの問題は確実に解く
薬剤師の国家試験の内容は大きく、基礎的な学力を問うものと、実践的な薬学の知識を問うもの、それと時事問題にかかわる問題とに分けることができます。
薬学部として長く学習していると、大学入試のときに必死に勉強をしたような科目勉強はついつい後回しになてしまいますが、むしろそうした科目の方が確実に点数を稼ぐには便利です。
具体的には「物理」「化学」「生物」といった理科の科目に含まれるものです。
こちらはここ数年の傾向として計算問題が増え、難易度が高くなっているようですがいずれにしても大学入試の時に比べればやさしめなので、復習のつもりで確実に点数が取れるようにしていきましょう。
時事問題は最新の問題傾向のチェック
点数を確実に取るためにしっかりチェックをしておきたいのが時事問題にかかわる項目です。
具体的には「衛生」や「法規・制度・倫理」「実務」といった問題で、こちらは設問自体の難易度はそれほど高くないものの、試験のある年度から近い時期に世間で話題になったことが問題になる傾向があります。
特に「衛生」では実際に流行をしたウイルスや細菌についての設問がよく出てくるので、古いテキストだけを参考にするのではなく日々のニュースを見逃さないようにしていきます。
「法規」や「実務」も比較的新しい話題が取り上げられやすいですが、年度の新しいテキストをしっかりと読み込んでおけば何も怖いことはありません。
鍵になるのはやはり薬学の分野
合否を左右してくるのはやはり薬剤師の本分とも言える「薬理」の科目です。
他にも「薬剤」「病態・薬物治療」といった科目がありますが、最も難易度が高く合否に直結してくるのは「薬理」です。
その年の試験の難易度が反映されやすい科目ですが、しっかりと在学中に勉強してきたことや過去問を重点的に学習していけば点数がとれない科目ではないので落ち着いて読み間違えのないように丁寧に学習をしていってください。