薬剤師試験の必須アイテム「青本」
薬剤師試験を受験する人にとって必須とも言われるテキストが「青本」です。
「青本」とは文字通り青色の装丁をしていることからつけられた通称であり、毎年「薬学ゼミナール」という薬剤師国家試験対策予備校から出版されています。
「青本」という呼び方は薬学ゼミナールでも公式の呼び名となっており、試験対策のためのテキストとして薬学部生に最も広く使用をされています。
なお「青本」と呼ばれる書籍は全10冊となっており、薬学ゼミナールの公式サイトおよび全国の大手書店で購入をすることができます。
10冊の内容は薬剤師試験に出題される範囲ごとにまとめられており、物理・化学・生物・衛生・薬理・薬剤・病理/薬物治療・法規/制度/倫理・実務の9種類に少し装丁の異なる試験対策用問題集で構成されています。
青本はあまりにもメジャーなテキストであるため何かと批判をされることもあるのですが、初版から39年が経過しているという信頼性と、空白に書き込みがしやすい内容とでやはりもっとも使い勝手のよい書籍と言ってもよいでしょう。
他にもある便利なテキスト
青本と並んで薬剤師試験対策に便利なテキストとされていた書籍に「黒本」がありました。
ありました、というのはその黒本を出版していた日本医薬アカデミーという会社が廃業をしてしまったため最新版は出版されなくなってしまったからです。
しかし書籍そのものは高い評価を受けているので、最新版で改定されていない過去同様の設問分野のための参考書として中古書籍を探してみることがおすすめされます。
黒本なき今、新たにシェアを高めつつあるのが「虹本」と言われるファーマプロダクトが出版する書籍です。
こちらも青本同様に各分野ごとにまとめて一冊にしてくれているため、読みやすく学習に使用していくことができます。
またもう一つ人気が出てきているのが「オレンジブック」と言われるメディセレが出版するテキストです。
オレンジブックの特徴は全種類を集めても費用が他の出版社のものより安くあがるということで、新品で揃えるのにあまりお金をかけたくないという学生に人気になっています。