薬剤師になりたいと思ったきっかけは?
【薬剤師歴2年 調剤薬局勤務 Cさん】
高校時代から私達の世代は就職がかなり厳しいということは先生から言われていたので、長期的に安定して働くことができる資格業務に就きたいと思っていました。
私は母親が看護師であったことから医療関連の仕事については少し知識があったのですが、母のように夜勤が続くのは大変だろうなというふうに思うこともありました。
そこでいろいろと調べてみたところ、同じ医療系の仕事でも薬剤師は医師や看護師のように直接的に怪我や病気の治療にあたることはなく、それでいて安定的に仕事ができる仕事ということがわかりました。
ただネックになったのが大学への進学で、6年制という長い期間を過ごさないといけないということには悩みました。
両親への経済的負担もありましたが、薬剤師として勤務をするようになれば一般の会社員よりも高い平均年収となることも知りましたのでそこは将来のための先行投資と覚悟を決めて両親を説得しました。
母が看護師ということもあったのでしょうが、比較的すぐに理解をしてもらえ無事に進学と資格合格をすることができました。
本当に両親にはとても感謝をしています。
就職先を決める上で意識したことは?
在学中はとにかく安定して、そしてできるだけ高い年収をキープすることができる場所ということで探していました。
薬剤師の就職先は想像していたよりもずっと種類が多く、病院のほかに調剤薬局、ドラッグストア、製薬会社などがあると知ってかなり迷ったという記憶もあります。
しかしやはり看護師の母の影響が大きかったのか、例え給与面で恵まれていても治療施設から一線を画すことになるドラッグストアや製薬会社は私には合わないというふうに感じ、病院もしくは調剤薬局での勤務を目指すことにしました。
正直ドラッグストアでの高い年収は相当魅力的でしたが、母に「若い時期は薬のことを覚えるために調剤の仕事に就いておいた方がいい。あとからでも転職はできる」とアドバイスをもらいその言葉を信じて現在の就職先を決めました。
今の勤務先である調剤薬局は大手チェーンであるため転勤があるのですが、移動の辞令が出たら少し働き方を見直そうかなとも思っています。
これまでの経験からキャリアプランは考えていますか?
転職をすることは最初から選択肢に入っています。
ただ現在の調剤薬局も勉強になる部分は多いし、常連の患者さんもできて仕事にやりがいを感じられるようになってきたので本当に転職をするかどうかはまだ考え中といった感じです。
これまで調剤薬局で仕事をしてきて感じたのは、やはり資格があるとかなり気持ち的に楽ということですね。
将来的にはまだはっきりしていませんが結婚や出産もしてみたいので、一時的に退職をすることになったときに再び就職がしやすいというのは今から安心できます。
薬剤師としての自分の将来はまだまだはっきり見えていません。
ただまだ2年だけの掛けだし薬剤師なので、今はとりあえず目の前の業務に全力で取り組んで次につながる経験を一つでも多くやっていきたいですね。