
日本と同じく医薬分業が進む韓国の薬剤師
韓国における薬剤師の社会的地位は、日本よりもかなり高いと言ってよいでしょう。
職業的な人気も高く、大学にある薬学部には毎年かなり大勢の受験者が入学を希望しています。
これは韓国における薬剤師の平均給与額が一般的なサラリーマンの二倍以上という高い数字になっているからで、医師にも匹敵するほどの社会的尊敬を受けられる職業と位置づけられています。
とはいえ韓国内における薬剤師資格の取扱はかなりに日本のたどってきた流れに近く、もっと言うと数年ずつ遅れてきた後追いのイメージがあります。
韓国は日本同様に中世近代までは東洋医学を中心に医業がなされてきており、本格的な西洋医学が中心になったのはわずか数十年前からのことです。
薬事法にあたる法律が改正されたのは1993年からで、本格的な医薬分業が始まったのは2000年からとかなり最近です。
しかし医薬分業政策が開始されると同時に一気にその動きは広がり、既に都市部などでは病院で受け取る処方箋と、それを持ち込む薬局とが完全に分離されています。
日本の薬剤師資格が韓国で活動するためには
韓国内で薬剤師の資格を取得するためには、大学の薬学部で6年制の養成課程を受けなくてはならずさらに国家試験を受験し合格しなければなりません。
なお韓国内での薬学部はかつて4年制でしたが、2010年からは6年制に移行しておりそのあたりの動きもだいたい日本と同じです。
最初に述べたように韓国内における薬剤師の社会的身分は非常に高く、その分人気が高いのでもしこれから韓国で薬剤師として勤務をしたいと思っても、そもそも大学への入学倍率が高く職業としても競争が激しいということは覚悟しておく必要があります。
しかしに日本国内で先に薬剤師免許を取得している場合は大学に入学をしなくても韓国内の薬剤師国家試験の受験資格得ることができます。
ですので試験を受けてそこで合格できれば比較的簡単に薬剤師としての資格が得られます。