調剤をしてもらう場所で薬の値段が違う!?
2016年4月から調剤報酬が大きな改定をされました。
今回の改正で大きな変更点となったのが「調剤技術料」で、簡単に言うとどの薬局で薬を調剤してもらうかによって出される薬の金額が変わってくるということになります。
そもそも「調剤技術料」とは何かということから説明をすると、これは処方箋の薬を出すときに担当をする調剤師の作業に対して支払われる技術料ということで薬の代金に上乗せされるものです。
調剤技術料の内訳を細かく見ていくと「調剤基本料」と「調剤料」の二つがあります。
「調剤基本料」とは調剤作業をするときに必要になる日数や必要となる技術の難しさによってつくものであり、「調剤料」はその薬を出す施設の種類や時間帯など複数の細かい点数計算によって付けられるものです。
このような説明を聞いてもあまり調剤に詳しくない一般の人にとっては何が何やらという感じかと思いますので極めて単純に説明をしなおしますと、要するに今後は同じ処方箋であってもそれをいつどこに持ち込むかによって全く同じ薬であってもその金額が変わってきてしまうということを意味しています。
調剤技術料を改定した狙いとその効果
同じ処方箋でも薬の金額が異なるとなると、病院にかかる一般の身としてはどうしても「だったらどうすれば安くなるのか?」ということが気になります。
詳しく調べれば非常に細かく安くするテクニックがあるのでしょうが、今のところこの調剤技術料に関する点数計算は定期的に更新されていくので、あまりそうした細かい部分にこだわるのは意味がないと言えます。
ただ一般的な傾向として安くすることができる方法はあります。
まず薬の代金が高くなるのは調剤薬局に処方箋を持ち込むのが夜間や休日の場合です。
ですのでできるだけ営業時間内に持っていくようにすることで余計な点数が加算されるのを防ぐことができます。
それと慢性疾患の治療のために定期定期に薬を飲んでいるという場合には、その処方箋をあちこち別の調剤薬局に持ち込むのではなく一箇所だけで出してもらうようにし「お薬手帳」を持つようにすると金額を安くすることができます。
その他にも薬を飲みやすくするために錠剤を砕いたり、飲み忘れを防ぐために一日に飲む分ずつに梱包するようにしてもらったりするとその分の手間が金額に反映されてきます。